金掘峯

 八坂村栗尾平部落の上方に金掘峯という山がある。昔世が乱れたとき、上方の金持が赤牛にたくさんの金をつけてここまで運んで来たが、何を思ってかその牛を殺して金といっしょにこの峯に埋めてどこともなく立ち立ってしまった。
 あるとき伊勢の汁粉屋の亭主が尋ねてきてこのへんの峯にお金がたくさん埋めてあることを話した。これを聞いた村人は伊勢などへやるのはもったいないというので村人だけで掘り始めた。するとその金は掘り出されないうちに白い鳥になって伊勢の汁粉屋へ飛んでいった。それ以来ここを金掘峯と呼ぶようになった。


← 八坂村の伝説の目次に戻る
■ ホームページに戻る
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送